下痢にならずに硬水を飲む4つの方法

下痢にならずに硬水を飲む4つの方法

硬水を飲んで下痢になるのは本当だろうか?

結論から言ってしまえば、体質や飲み方によっては下痢になってしまう人もいるのは事実だ。

とは言え、モデルやスポーツ選手が硬水を飲んでるのを聞いて、できることならあなたも、硬水を飲み続けたいと思っているはずだ。

この記事では、原因を知った上で、下痢にならずに硬水を飲む方法を解説する。あなたの心配が解消された上で硬水を飲んでもらいたいと思っているので、これから硬水を飲もうと考えている人には読んでもらいたい。過去に硬水で下痢を経験してしまった人も是非読んで欲しい。

硬水で下痢になる原因を知る

硬水で下痢になる原因を知る

安心して飲み続けるために、硬水で下痢になる本当の原因を知ろう。

硬度の違いが原因

ほとんどの人が知っているとは思うが、硬水か軟水か決まるには基準がある。水に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の量を元に計算された結果できまるのだ。

  • 120mg/L以上:硬水
  • 120mg/L未満:軟水

成分の量で硬度が決まるだけで、硬水にも軟水にも同じような成分が入っている。その成分が濃いと人によっては下痢を起こしてしまう。

ということは、普段からほとんどミネラルの含まれていない超軟水に慣れた人が、硬度120mg/L近くの軟水を飲んでも、下痢をしてしまう可能性はあるということだ。硬水だから下痢になるというわけではなく、普段飲んでいる水から急激に硬度が上がると下痢になりやすいと覚えておこう。

マグネシウムが原因

硬水で下痢を引き起こしてしまう一番の原因は「マグネシウム」だ。

マグネシウムには腸内で水分を保持する作用があり、その結果便が柔らかくなる。この作用が、体調によっては下痢を引き起こす原因になるのだ。実際にマグネシウムは副作用が少ない下剤の成分として使われていることも多い。

前項で硬度の違いは「カルシウム」と「マグネシウム」の量で決まると説明した。ということは、同じ硬水でもマグネシウムが大量に含まれている水は、より下痢を引き起こす可能性は高まるということだ。

サルフェートが原因

温泉水系の硬水に含まれる「サルフェート」にも排便を促す作用がある。

WHOの資料によるとサルフェートを含む水を6日間飲み続けた人と、飲まなかった人では排便の量に違いがでたとの結果がある。特に1リットル≥750 mg を含む水では排便作用を感じやすくなるとされている。

サルフェートが含有している硬水では、マグネシウムの作用と相まって、飲み方や体質によっては下痢の原因になると言えるだろう。

飲み方にも原因はある

著者は硬水を始める際の「飲み方」にも原因があると感じている。

よく硬水で下痢になると言う話に出てくる海外の超硬水は、サルフェートが1,000mg/L以上、マグネシウム50mg/L以上だ。硬水の成分による排便作用が、人によって下痢につながるのも確かなのだが、普段軟水ばかり飲んでいる人が、いきなり超硬水に変える「飲み方」自体にも問題はあるはずだ。硬度の振り幅が大きすぎれば体にも負担がかかりやすい。

これは日本人が普段食べ慣れていない海外食に、すべての食事を変えるのと同じことだ。実際にこれをしたら多くの人が腹具合に不調を感じるはずだ。水の成分が主要因ではあるが、飲み方が原因の場合があることも忘れてはいけない。

参考文献:WHO-Sulfate in Drinking-water

下痢にならずに硬水を飲む4つの方法

下痢にならずに硬水を飲む4つの方法-具体的に4つの方法を解説

低硬度の水から始める

まず考えるのは硬度の低い水から始めることだ。

あなたが普段どのような水を飲んでいるかによって変わってくるが、硬度の低い水を飲みなれている場合は、軟水から始めるのもいいだろう。

前記の通り、硬度120mg/L以上が硬水だ。つまり軟水にも硬度0〜120までの幅があるということだ。日本でよく売られている軟水は硬度10以下のもの多々あるので、そういったものを飲んでいる場合は、硬度が高めの軟水から始めるのも有りだ。

選ぶ基準として考えて欲しいのは、硬度の振り幅だ。

今あなたが飲んでいる水の硬度と、これから飲む硬水の硬度を比べて欲しい。あまりにも差が大きい場合は、人によっては下痢になる可能性もある。まずは差が少ない水から初め、徐々に硬度を上げていくことをオススメする。

軟水や炭酸で薄める

裏技的な手法だが、軟水や炭酸水で薄める方法も効果的だ。

単純に硬度が下がるので、その分お腹への負担は軽減する。すでに手元に硬度の高い硬水が有場合にはオススメだ。

硬度が下がるほかに、硬水特有の飲みづらさを軽減することができるのもメリットだ。飲みづらさを感じている場合は、炭酸水で薄めると特に効果的。硬水の味がどうしても克服出来ない人は「硬水をまずいと感じる5つの理由と美味しく飲む5つの方法」を参考にしてほしい。

一度に全ての水を硬水に変えない

硬水を初めて飲む人には是非試して欲しいのがこちら。

TVや雑誌で硬水が紹介されているのに影響され、翌日から飲料水を全て硬水に変えてしまった人もいるのではないだろうか?

一度に全ての水を硬水にしてしまうと、下痢になる確率は高まる。体に取り込まれる成分が急激に変われば、体にも負担がかかるのは当然だ。

健康や、目標のためにすぐに硬水に変えたい気持ちは分かるが、普段飲んでいる水も残しつつ、徐々に硬水を生活に取り入れて欲しい。重要なのは続けることだ。

回数を分けて少量ずつ飲む

1回の飲む量を減らし、回数を分ける方法だ。

平均的なコップ一杯だと約200mlある。硬水に慣れていない場合はこの量でも多すぎる可能性がある。初めのうちは、一口程度を日に数回飲むだけでもいいだろう。

それで下痢にならなければ、少しずつ飲む量や回数を増やしていけばいいだけだ。この飲み方は硬水ビギナーや、お腹が弱い人には是非試して欲しい。

硬水は飲み続けるべきか?

【温泉水】500mlの二千万年水をコップに注ぐ

著者の意見は「可能であれば飲み続けるべき」だ。

厚生労働省 の調査によると、日本人のカルシウムとマグネシウムの平均摂取量は、厚生労働省が定めている推奨摂取量に届いていない。つまり意識してこの2つの必須ミネラルは摂取する必要があるのだ。

硬水の一番のメリットを考えると、手軽に必須ミネラルの補給ができるということ。そして、そのミネラルから様々な恩恵を得られるということなのだ!

ただし、硬水以外からもミネラルの補給はできるので、どうしても硬水が体に合わないという場合は無理に飲む必要は無い。食事からもミネラルは摂取できるからだ。(ミネラルは体内では生成されないので食事からの摂取は必須)

全ての水を硬水すると考えるとハードルが上がってしまう。「硬水を生活に取り入れる」と考える格段に硬水を続けやすくなる。「硬水」と「軟水」を気分や、生活の場面によって使い分けができる状態が理想的だ。嗜好品としてもミネラルウォーターを楽しんで欲しい!

参考文献:厚生労働省-日本人の食事摂取基準
参考:MAG21研究会

まとめ

硬水はマグネシウムや、サルフェートの作用により、人によっては下痢を引き起こしてしまうのも事実。特に硬水を初めて飲む人にはよく起こりがちである。

だが、下痢になりにくい飲み方をすることで回避できることを忘れないで欲しい。

上手に硬水と付き合う事が出来れば、豊富なミネラル成分から得られる恩恵も大きい。あなたの体に有った飲み方を見つけて、是非硬水を生活に取り入れてほしい。

ps
あなたのオススメの硬水の飲み方はありますか?
オススメの飲み方があれば是非コメント欄でシェアしてください!