飲泉療法とは?

【二千万年水】飲泉とは?

温泉水を飲むことで、温泉に入るような効果が得られるとしたら、試してみたいと思わないだろうか?

温泉といえば「入浴」が一番に思い浮かぶが、飲泉はもう一つの温泉の楽しみ方として知られている。日本でも一部の温泉地域では、「飲泉場」が設けられるなどして、生活の中に溶け込んでいる。

 

1. 飲泉とはなにか?

飲泉とは温泉を飲むことだ。主に治療や健康促進を目的として世界中で行われている
市販されている温泉水を飲むのではなく、「温泉地で源泉をそのまま飲む」のをイメージしてほしい。

1-1. ヨーロッパでは治療として認められている

【二千万年水】飲泉とは?-ヨーロッパでは治療として認められている

飲泉を含む、温泉を使った治療が盛んなのはヨーロッパ各国だ。

ヨーロッパでは「温泉医」と呼ばれる職業があり、治療を目的とした温泉施設には常駐していることも多い。日本と同じように、楽しみや、癒やしのための温泉もあるが、一般的には温泉は医療用として考えられているの大きな違いだ。症状などが該当すれば保険治療も認められているのは驚き。

日本クワオルト研究所の浦川豊彦氏によると、飲泉はチェコを中心とする温泉地で最も成熟していて、温泉に浸かるより「飲む」のが主流とのこと。また、飲泉専用の「スパカップ」があり、ちびちびと温泉水を飲みながら歩くのが本場のスタイルだ。

1-2. 日本での飲泉事情

日本は世界でも有数の温泉保有国で、全国に3000箇所以上の温泉施設がある。にもかかわらず、ヨーロッパ諸国と比べると、飲泉文化は浸透していない。どちらかというと、温泉地に長期間滞在して行う湯治がメインで、飲泉は一般には浸透していないのが現実だ。

日本にも日本温泉気候物理医学会が認めている「温泉療法医」がおり、ヨーロッパの「温泉医」にあたる。飲泉療法や、湯治の専門知識を持っている。 飲泉同様、現時点ではさほど認知されていないのが残念だ。

1-3. 飲泉場で飲む

【二千万年水】飲泉とは?-飲泉場

飲泉場とは文字通り、飲泉を行う場所だ。

日本の飲泉は「飲泉場」で行こなわれていて、水道のように蛇口があるタイプと、湧き出ている温泉を柄杓などで汲むタイプに分かれている。地域によっても異なるが、観光地などにある飲泉場は無料で開放されていることも多い。コップ等が据え置かれている場合も多いが、飲泉を目的に飲泉場に行く場合は、マイコップを持参するのがオススメだ。

2. 飲泉の方法

国立伊東温泉病院名誉委員長(現在の伊豆市民病院)の小嶋碩夫氏によると、下記のような飲泉方法が推奨されている。あくまで、一般的な飲み方なので、体質や、健康状態に合わせて飲泉を行ってほしい。医者に掛かっている場合などは必ず相談して実施するのがいいだろう。

オススメの量

1回に100ML~200ML

摂取時間帯

每日同じ時間

タイミング

食前30分~60分、または空腹時

飲み方

ちびちびと飲む

 

3. 飲泉の効果

【二千万年水】飲泉とは?-飲泉の効果

飲泉は泉質によって「適応症」がある。適応症とは飲泉によって効果が出る症状だ。

温泉全般にある一般的な適応症も存在するが、泉質によって適応症に大きな違いがあることに注目したい。飲泉ができる温泉であれば何でもいいわけではなく、適応症に合わせた泉質を飲む必要があるのを忘れないで頂きたい。

温泉ソムリエ協会も言及しているが、薬とは異なり科学的根拠が必ずしもあるわけではないことを忘れないでほしい。

泉質

効能(適応症)

塩化物泉

慢性消化器病、慢性便秘

炭酸水素塩泉

慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病

硫酸塩泉

慢性消化器病、痔疾、病後回復期、慢性便秘、糖尿病、痛風、慢性胆のう炎、胆石症、肥満症

二酸化炭素泉

慢性消化器病、慢性便秘

含鉄泉

貧血

硫黄泉

慢性便秘、糖尿病、痛風

酸性泉

慢性消化器病

放射能泉

神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、慢性胆のう炎、胆石症

参考:温泉ソムリエ協会

薬と異なり、温泉の効果は科学的に認められたものでなく、経験的にそのような症状に対応してきたというのが、一般的に「効能」として紹介されるものなのです。本当はあくまで「適応症」なのです。温泉の薬理効果は科学的データによるものでなく法律によるものと考えてもいいのです。-温泉ソムリエ協会

4. 飲泉の注意点

飲泉は必ずしも全ての人にメリットがあるとは限らない。適応症があるのに対して禁忌症も存在する。

4-1. 飲泉ができるのは特定の温泉だけ

全ての温泉で飲泉ができるわけではなく、各都道府県が定める基準にクリアした場合に飲泉が可能となる。くれぐれも湯船の温泉を飲まないようう注意してほしい。

各県毎に基準は異なるが、新潟県が定める「新潟県温泉飲用利用基準」を参考までに載せておく。「飲泉場」を作るには、様々な条件をクリアする必要があり簡単ではない。飲泉できる温泉が少ないのは、基準の厳しさと、事業主が飲泉場を作るメリットを感じていないのが一つの要因かも知れない。

4-2. 飲泉が向いていない人

腎臓が弱い人、赤ちゃん

飲泉可能な源泉はミネラル分が豊富な「硬水」である場合が多い。硬水にはカルシウムが豊富に含まれており、腎臓に負担をかけるとされているのでオススメできない。

医師の指示により特定の成分の摂取を禁止されている人

温泉には様々な成分が入っている事が多いので、体質や病状によっては、逆効果になってしまう事も考えられる。不安がある場合は必ず医師に相談をしてから飲泉してほしい。

5. 飲泉ができる温泉

飲泉ができる、主な温泉地域を紹介する。

全国各地の詳細な情報は、「立ち寄り温泉ミシュラン」さんのサイトを参照してほしい。飲泉可能な温泉がリストになっていて、適応症、泉質、料金など、知りたい情報が全てまとめてある。飲泉場をお探しの際は是非参照をしていただきたい。

温泉地

効能(適応症)

塩原温泉

硫黄泉/塩化物泉/硫酸塩泉

有馬温泉

含鉄泉/二酸化炭素泉/放射能泉/

長湯温泉

炭酸水素塩泉

三朝温泉

放射能泉/塩化物泉

伊香保温泉

硫酸塩泉

まとめ

この記事を読んで、飲泉について少しでも興味を持っていただけただろうか?

日本には数多くの温泉地が有るにもかかわらず、飲泉文化が根付いていないのが現実だ。飲泉には多くのメリットも有るので、温泉に入るのと同じように「娯楽」や「健康法」の1つとして、多くの人に認知してもらえる嬉しい。

とは言え、、、現実的に飲泉ができる施設は限られていて、飲泉場が無い地域がほとんどだ。そこでオススメをしたいのが市販されている温泉水の活用だ。成分の濃度を考えると、飲泉場には劣るが、効果を感じる事はできるだろう。通販でも購入できるので、気軽に始められるもメリットだ。

購入を検討する際は、全国各地の温泉水をまとめた「温泉水とは?【温泉水25選】」を是非参考に!

 

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