硬水は体に悪いのか!?メリット・デメリットを紹介

硬水が体に悪いという噂を聞いた事があるだろうか?

今硬水を飲んでいたり、これから飲みたい人にとっては大きな不安材料だ。結論から言えば硬水が体に悪いという噂はまっかな嘘だ!

硬水に関する正確な情報を伝えて、噂の真相やをはっきりとさせ、硬水に対する不安を解消してもらい、あなたが納得して飲める水選びの参考にしていただきたい。

硬水が体に悪くない4つの理由

硬水が体に悪くない4つの理由はこれだ!

ネット上の口コミや噂が原因

まず言及しておきたいのがネット上の情報サイトや、口コミだ。

数年前に海外の「超硬水」がダイエットに効くと流行したのは記憶に新しい。そのブームに乗っかり多くの人がダイエットのために硬水を飲んだ。

その時に多くの人が感じたのが「まずい」「飲みにくい」という感想だった。中には「石膏入りの下剤だ」と、根も葉もない事を言う人まであらわれたのだ。確かに硬水によってはミネラルの含有量が多いため、人によっては飲みづらく感じるのは事実。

しかし、飲みづらい事と”体に悪い”ことは全くの別もの。こういった口コミを通して「なんとなく体に悪い」というイメージが出来上がった感は否めない。

さらにはネット上の水関連の情報サイトがこれらのイメージを助長しているのも大きな原因だと思っている。ご存知の通り日本で採取できる水のほとんどは「軟水」なので、宅配水や、通販で購入できる水のほとんども軟水が売られている。

そして、多くの情報サイトの運営者は宅配水などを紹介する事で「紹介料」をもらっている。

売りやすくするためによく行われているのが「硬水」と「軟水」を比較する方法だ。「硬水はデメリットも多いが、軟水なら美味しくて安全」のような形で紹介されているのも体に悪いというイメージが出来上がった一因のはずだ。

全てのサイトでは無いが、利益のために情報が偏っていることもあるのを忘れないでいただきたい。

当サイトの二千万年水は硬水だ。
だから硬水を擁護しているわけではなく、ユーザーに正確な情報を提供することで、納得して水選びをしてもらう事が目的だ。納得して飲める水が見つかるなら、軟水でも硬水でも好きなものを飲んで欲しい!良い水を選んであなたの人生が豊かになるのが一番だ。

二千万年水がコンテンツを作る理由を知りたい方は「ミッション」を読んで欲しい

結石ができるは嘘

硬水が結石の原因になると聞いたことがある人も多いはずだ。

安心してほしい。硬水は結石の直接の原因とはされていない。

この噂は硬水に含まれる「カルシウム」が、結石の70%程度を占める「カルシウム結石」と結びついたのが原因と考えられる。

実際には、適切にカルシウムを摂取する事は結石の予防になるとされている。予防につながるにもかかわらず、厚生労働省の調査によると、多くの日本人が「推奨カルシウム摂取量」に届いていないのが現状だ。

硬水と結石に関しての詳しい情報は「硬水は結石の原因?安心して飲むために知りたい3つのこと」を参考にしてほしい。

軟水にもミネラルは入っている

体に悪いとされている硬水と軟水の違いは硬度の差だけ。

WHO(世界保健機関)の基準では、硬度120mg/L以下が「軟水」、120mg/L以上が「硬水」とされている。そして硬度計算の元となるのが、「マグネシウム」と「カルシウム」の量だ。(一般的にミネラルと呼ばれているもの)

硬度の計算方法からも分かる通り、軟水にも硬水にも同じような成分が入っている。違いは含有量が濃いか薄いかの差だけなのだ。同じ成分が入っている以上、硬水が体に悪いという理由にはならないのは明白だ。

自分が普段飲んでいる水の硬度を知りたい方は「硬水と軟水の違い【選び方アドバイス付】」を参考にしてほしい。硬度の自動計算機が記事中にあるので活用してもらえれば嬉しい。

合う合わないがあるだけ

硬水が体に悪いというのは真っ赤なウソだが、人によっては合う合わないが有るのは事実だ。

日本の多くの水道水や、市販されている水は軟水なので、日本人は軟水の方が馴染み深い。このことから、硬水が口に合わないと感じたり、いきなり硬度が高すぎ硬水を飲むと下痢になる人もいるのだ。もちろん人によっては抵抗なく硬水を始められる。

つまり硬水が体に悪いわけではなく、日本の水質や、日本人の習慣を考えると、硬水が合う場合と合わない場合が有るだけというのが事実だ。

硬水の本当のメリット・デメリット

硬水が体に悪くないのは分かっていただけたはずだ。

あなたが納得して水を選べるように硬水のメリットとデメリットを紹介したい。理由のセクションで説明をしたように、人によって合う合わないがあるので、メリット・デメリットを判断材料の1つにしてほしい。

メリット

硬水のメリットは「マグネシウム」「カルシウム」から来るものがほとんどだ。

ミネラル補給

ミネラルを豊富に含む硬水は、ミネラル補給にはもってこいだ。

ミネラルは体内で生成されないので、主に食事から摂取する必要がある。多くの人が推奨摂取量に達していないカルシウムは食事をベースとした上で、硬水からも摂取するのはオススメだ。

硬水のミネラルはイオン化されているので、吸収率が高いのもミネラル補給に向いてい理由だである。

便秘解消

硬水に含まれる「マグネシウム」は腸内の便を柔らかくする作用が有るので、便秘解消に期待ができる。知らない人も多いかもしれないが、下剤の成分にもグネシウムは使われている。

腸内環境の活性化による免疫の活性化

東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏によると、カルシウムには腸の働きを活発化させる作用があり、腸が活発化する事で、免疫機能の活性化が促進されるようだ。

また東京大学名誉教授上野川 修一 氏の「腸管免疫と腸内細菌」によると、腸管免疫系を構成している免疫細胞や抗体の数は全免疫系の50% を超えると記載されており、腸内に免疫細胞が集中している事がわかる。

デメリット

デメリットもメリットと同じようにミネラルの濃さから影響が来るものである。

口当たりが硬い、飲みづらい

硬度が高くなると口当たりが硬い、飲みずらいと感じる人が増える。

海外旅行で飲んだ水が飲みづらいのは硬度が原因だったのだ。特にマグネシウムの含有量が高いと苦味を感じる事が多いようだ。

高度が高ければ必ず飲みづらい訳ではなく、マグネシウムとカルシウムの含有量によって、口当たりや味が変わると覚えておきたい。

赤ちゃんや、腎臓が悪い人には向かない

赤ちゃんは胃腸が未成熟のため、成分の濃い硬水は体の負担になることがあるので推奨されていない。赤ちゃん用として販売されている水は加熱処理された純水だ。

腎不全などの場合も硬水はオススメ出来ない。すでに病院でカルシウム製剤などを出されていることもあり、そこに更にカルシウムが含まれた硬水を飲むとカルシウム過多になる恐れがあるからだ。それ以外にも症状によってはミネラルが腎臓のバランスを崩す可能性もあるとされている。

ここで忘れてはいけないのが軟水にもミネラル分は含まれていることだ。特に腎臓病の方は軟水を飲む場合でも、掛かり付けの医者に相談すべきだ。

参考:腎臓病の栄養指導を進める上で重要となるものは?

人によってはお腹を下す

硬水のメリットが人によってはデメリットになることもある。

マグネシウムの便を柔らかくする作用が原因でお腹を下す場合もあるようだ。

いきなり硬度の高い硬水を飲むのではなく「硬度が低い硬水」から始める事をオススメする。少しずつ慣らしていき、必要であれば更に硬度を上げていくのがいいだろう。

硬水と軟水どちらを選べばいいのか?

あなたの目指すべきライフスタイルや、体質によって決めるべきだが、簡単な指標としては下記の基準を紹介している。

  • 健康志向であれば硬水
  • 特にこだわりが無ければ軟水

とは言えどちらか一方だけを選ばなければいけないわけでも無い。一番のオススメは用途や、気分によって使い分けができるように、硬水と軟水の両方を用意しておくことだ。

硬水と軟水の水選びで悩む人も多いと思うので、選ぶポイントを解説した記事「硬水と軟水の味の違いは?ピッタリの水を選ぶ3つの方法」も参考にしていただきたい。

まとめ

体に悪いから硬水を選ばないというのは、大きな間違いと分かっていただけただろうか。硬水の成分であるカルシウムやマグネシウムにはメリットも沢山ある事を知ってほしい。

重要なのは正しい情報を知った上で、あなたが納得して飲める水を選ぶことだと思っている。この記事があなたの水選びのお役に立てると嬉しい限りだ!

ps
硬水が体に悪いと思った理由は何ですか?